【9月23日 AFP】ラグビーオーストラリア代表の主将を務めるジェームズ・スリッパー(James Slipper)は23日、ニュージーランドとの大一番を控える中でチーム間の緊張が高まる中、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)伝統の舞の「ハカ(Haka)」には敬意を払っていると述べた。

 豪メルボルンで前週行われた南半球4か国対抗戦のザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2022)でオールブラックスがハカを行った際、オーストラリアの選手は「ブーメラン」形の陣形をつくって対抗した。試合は物議を醸した展開の中でニュージーランドが39-37で劇的勝利を収めた。

 この件をめぐっては、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)を率いるニュージーランド出身のデイブ・レニー(Dave Rennie)ヘッドコーチ(HC)が22日、一部の選手がハカを真剣に捉えていないと、オールブラックスのリコ・イオアネ(Rieko Ioane)が批判していたと明かした。

 これに対してスリッパーは、問題の陣形はハカを軽視したものではないと反論し、「われわれはハカとオールブラックスをリスペクトしている。ニュージーランド戦では毎回タフな戦いになると分かっている。相手に敬意を払う必要がある」と報道陣に語った。

 両チームは24日、ニュージーランド・オークランド(Auckland)のイーデン・パーク(Eden Park)で行われる最終節で再び激突する。スリッパーは今週末の試合でハカにどう反応するかは、まだチームとして決めていないと話した。(c)AFP