【9月22日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は21日の定例会見で、ロシアとの捕虜交換で、侵攻が始まって以来最多となる215人が解放されたと発表した。南東部マリウポリ(Mariupol)のアゾフスターリ(Azovstal)製鉄所に立てこもり、抵抗の象徴となった兵士も含まれている。

 ロシア側には、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の友人で、国家反逆罪に問われていた元ウクライナ議員のビクトル・メドベチュク(Viktor Medvedchuk)氏を含む55人が引き渡された。

 ゼレンスキー氏によると、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領との合意に基づき、アゾフスターリ製鉄所で抵抗していたアゾフ連隊(Azov Regiment)の司令官を含むウクライナ将校5人については、トルコに移送された。5人は終戦まで、同国内で「完全に安全で快適な環境」に置かれるという。

 これとは別にこの日、英国人5人、米国人2人を含む10人がロシアからサウジアラビアに移送されたが、ゼレンスキー氏は、それも今回の合意の一環だったと明かした。(c)AFP