【9月22日 AFP】イランで頭髪を覆うスカーフを適切に着用していなかったとして逮捕された女性が死亡したことを受け、トルコの主要都市イスタンブールのイラン領事館前で21日、亡くなったマフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)への連帯を示す抗議デモが行われた。トルコ人女性やイラン人女性ら数十人が参加し、1人は自らの髪を切った。

 アミニさんは先週、国民の服装を街頭で監視する風紀警察に逮捕された後、死亡した。

 抗議行動の参加者らはアミニさんの肖像や、私たち全員がマフサ・アミニだ」「イラン人女性の自由への闘いは私たち自身の闘いでもある。国際的な連帯に万歳!」と書かれた横断幕などを掲げた。

 イラン各地で同様の抗議デモが行われており、政府の公式統計や人権団体の発表によると、これまでに少なくとも8人が死亡した。イラン人のナシベ・サムサエー(Nasibe Samsaei)さんはイランでのデモの前例に倣い、領事館前で自らの髪を切った。

 他にも複数のトルコ人女性の人権活動家が、自らの髪を切ったとツイッター(Twitter)に投稿している。

 AFPカメラマンによると、領事館前には多数の警察官が配備されたが、抗議デモは平和裏に終了した。

 トルコには2021年時点で推定12万人のイラン系住民が暮らしている。(c)AFP