【9月22日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が21日、ウクライナ侵攻に投じる兵力を増強するため予備役を「部分的」に動員すると発表したことを受け、ロシア発の航空便に予約が殺到し、週内の便がほぼ満席になっている。

 ロシアで人気の格安航空券サイト「アビアセールス(Aviasales)」では同日、アルメニアやジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタンといった旧ソ連諸国への直行便が完売。トルコの国営航空会社ターキッシュエアラインズ(Turkish Airlines)のウェブサイトによると、ロシア発着便の主要経由地であるイスタンブールへの便は24日まで満席となっている。エア・セルビア(Air Serbia)では、セルビアの首都ベオグラード行きの便で、次に空席があるのは26日とされている。

 グーグル(Google)のデータによると、プーチン氏の国民向けテレビ演説が始まった21日午前9時(日本時間同日午後3時)以降、ロシアでは「チケット」と「航空便」のキーワード検索が2倍以上に増加。グーグルトレンド(Google Trends)のデータでは、ロシア出国に関する検索は同日午前、通常時の100倍に増えた。

 欧州連合(EU)とロシア間の航空便は、ロシアのウクライナ侵攻開始を受け運航が停止されている。(c)AFP