【9月20日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が、エリザベス英女王(Queen Elizabeth II)の国葬参列のためにロンドンを訪問した際にスニーカーを着用したことを受け、インターネット上で論争と誤情報が広まっている。

 マクロン氏は国葬前日の18日、エリザベス女王のひつぎが安置されていた国会議事堂のウェストミンスターホール(Westminster Hall)前を妻ブリジット(Brigitte Macron)氏と共に歩いた際、普段のスーツと黒靴姿ではなく、サングラスに紺色のスニーカーというカジュアルな格好をしていたことで、一部の人々を驚かせた。

 ソーシャルメディア上では、極右政治家やマクロン氏に批判的な人々が、同氏が19日の国葬にスニーカーを履いて出席したという偽情報を拡散。メディア各社はこうしたデマの打ち消しに努めた。夫妻は18日、女王の弔問に訪れた際には正装に着替えており、マクロン氏は黒いスーツに黒ネクタイを着用していた。

 だが、スニーカー姿を捉えた写真は、マクロン氏の高級志向に注目を集める結果ともなり、「富裕層の大統領」ともやゆされる同氏にとって打撃となる可能性がある。仏日刊紙フィガロ(Le Figaro)によると、マクロン氏が履いていたスニーカーは仏高級ブランド「ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)」製で、価格は570ユーロ(約8万2000円)とされる。(c)AFP