【9月15日 AFP】世界保健機関(WHO)は14日、新型コロナウイルスの新規感染者の報告数が劇的に減少したと発表し、パンデミック(世界的な大流行)を収束させる機会が訪れているとして、対策を続けるよう各国に呼び掛けた。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長によると、新規感染者の報告数は先週、2020年3月以降で最少の水準に減少した。テドロス氏は、「パンデミックを終わらせる上で、かつてない絶好の立場にわれわれはいる」と言明。「まだ達していないが、終わりは視野に入っている」との見方を示した。

 WHOは同日、各国政府に向け感染拡大防止策のガイドラインを公開。医療従事者や高齢者を含む最もリスクの高い人々のワクチン接種率100%を目指す取り組みや、ウイルスの検査と解析の継続などを勧告した。

 WHOの最新データによると、11日までの1週間に報告された新規感染者数は310万人で、前週から28%減少。だが、多くの国では検査体制が縮小されているため、実際の感染者数はこれよりも大幅に多いとみられている。(c)AFP