【9月13日 AFP】コロンビアで暴力事件が相次いでいる。当局によると、10日から12日にかけて少なくとも17人が殺害された。

 北部の都市バランキジャ(Barranquilla)で12日朝、バーにいた客6人が、銃を持った集団に撃たれて死亡した。

 警察は、国内最大の麻薬密売組織「クラン・デル・ゴルフォ(Gulf Clan)」のメンバーがライバル組織「コステニョス(Costenos)」を襲ったとしている。

 北部サンタンデル(Santander)県では、11日朝、教師と妻・子どもの4人が複数人に襲われて亡くなった。その後、ベネズエラからの移民5人が一家殺害に関与した疑いで住民にリンチされ死亡した。

 地元の首長は国営ラジオに出演し、犯人は「ベネズエラ出身者」で、「金品を盗む」目的で被害者を刺殺したと述べた。負傷した使用人が近隣住民に助けを求めたところ、住民が移民5人を「処刑」したという。

 北東部アラウカ(Arauca)県でも11日夜から12日にかけて、先住民の警備隊員1人が殺害された。状況は明らかになっていない。

 10日夜には、北東部の川沿いの街バランカベルメハ(Barrancabermeja)で、労働組合の指導者がバイクに乗った2人組に銃で撃たれて亡くなった。

 コロンビアでは過去60年間、左翼ゲリラや麻薬組織、右派民兵組織、軍が関与した暴力事件が頻発している。(c)AFP