【9月12日 AFP】11日に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)、男子シングルス決勝に勝利し、四大大会(グランドスラム)初優勝を果たしたカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が「飽き足りない」とさらなるタイトル獲得へ意欲を口にした。

 19歳のアルカラスは6-4、2-6、7-6(7-1)、6-3でキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を下し、2005年の全仏オープン(French Open)を制したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の後では最年少でのグランドスラム優勝を飾った。さらに、史上最年少で世界ランキング1位になることも確定し、歴史に名前を刻んだ。

 アルカラスは「今はこの瞬間を楽しんでいる。トロフィーをこの手につかめたことを楽しんでいるが、もちろん、これでは飽き足りない」と話し、「トップに何週間も、できれば何年もとどまりたい。素晴らしい2週間だったが、この後は再びハードワークしていく。もっとこうやって勝つために戦うつもりだ」と続けた。

 アルカラスが15歳の頃からコーチを務めているファン・カルロス・フェレーロ(Juan Carlos Ferrero)氏は、アルカラスが「こういう大会に出場するために生まれてきた」選手で、さらなるタイトル獲得が見込めると話した。

 フェレーロ氏は「今の彼のテニスは60パーセントの段階だと思う。多くの面でもっと成長できるし、本人も私も、継続した努力が必要だと分かっている」とコメントし、「ナンバーワンになったからといって終わりではないし、先がある。努力を続け、こうした大会で高いレベルのプレーを続け、勝ち続ける必要がある」と話した。

「彼も、私もそれは分かっている。私もすぐそばで言い聞かせるつもりだ」 (c)AFP/Dave JAMES