【9月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のジョン・エルカン(John Elkann)会長が10日、チームは今後4年以内に頂点に舞い戻れるはずだと話した。

 F1の古参チームであるフェラーリは、近年は低迷が続いていたが、今季はレッドブル(Red Bull)に最も近いライバルとして、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方で2位につけて今週末のイタリアGP(Italian Grand Prix 2022)を迎えている。

 10日の伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)に掲載されたインタビューで、エルカン会長は、数年後にはシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が年間タイトル獲得の「ポールポジション」にいるはずだと話した。

 フェラーリの年間王者は2007年のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)を最後に出ていないが、「今から2026年までの間に、フェラーリがコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権をまた取れると信じている」とエルカン会長。「無冠が20年に達する前に実現したい。ありがたいことに、われわれには二人の偉大なドライバーがいる。おそらくF1最強のコンビだ」と自信を示した。

 また会長は、このところ批判を浴びているマッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表について、ここまでの結果には満足していないとしつつも、信頼を口にした。

 ビノット代表は今季、チームにミスが続く中で批判の矢面に立たされている。特に前週末のオランダGP(Dutch Grand Prix 2022)はそれが茶番のレベルまで達したかのようなレースで、ピットストップのもたつきと危険な発進、指示のミスという失態が立て続けに起こった。

 それでもエルカン会長は、「満足かと言われればノーで、それはもっとやれると常に思っているからだ。しかし、ビノットと彼のチームへ信頼を示すのは正しい決断で、報われたと信じている」と話した。

「彼のおかげで、われわれは戦えるチームに戻った」 (c)AFP/Terry DALEY