【9月10日 AFP】スウェーデンで9日、2日後に実施される議会(定数349)選挙を前に環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(19)がAFPの取材に応じ、気候変動に関する議論が不十分だと選挙戦を批判した。

 左派と右派の支持率は拮抗(きっこう)しており、接戦が予想されるが、気候変動問題は主要な争点になっておらず、有権者の関心はギャングによる暴力の増加や、エネルギー価格の高騰に集まっている。

 トゥンベリさんはこの日、首都ストックホルム中心部で大勢の人々とデモに参加した。

「私が抗議しているのは、投票するだけでは不十分だからだ」とトゥンベリさん。政治家は十分な気候変動対策を講じていないと批判し、「今のところ、行動を起こしている政党はない」と話した。

 トゥンベリさんは今年初めて選挙権を得たが、どの党に投票するかはまだ決めていないという。

 一方で、有権者は自分の懸念を表明することが重要だと強調。「私たちは気候や環境の緊急事態に関心を持っており、これからまた4年間、何もしない政治家を許すつもりはないことを政治家に示すためだ」と話した。(c)AFP