【9月9日 AFP】女子テニスのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は8日、トイレ休憩が功を奏したことで、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)女子シングルス決勝に進出できたと明かした。

 大会第1シードのシフィオンテクは、第6シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)を3-6、6-1、6-4で下し、第5シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)との対戦に駒を進めた。

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で行われたこの一戦では、ベラルーシ出身のサバレンカが3ゲームをブレークする圧倒的な強さで第1セットを制し、そのまま番狂わせを演じるかに思われた。

 しかし、通算2度の全仏オープン(French Open)制覇を誇るシフィオンテクが、このセット終了後に急きょトイレ休憩を取って活気を取り戻し、第2セットをあっという間にものにしてセットカウント1-1で並ぶと、終盤にかけて崩れたサバレンカを制して逆転勝利を収め、全米オープンで自身初の決勝進出を決めた。

 シフィオンテクは、トイレに駆け込んだことについて「その必要があった」と振り返り、「あれで軽くなったのは確か。ごめんなさい、不快な話で」とコメント。さらに、その休憩が第1セットでのパフォーマンスの欠点を分析するのに役立ったとも付け加えた。

「あの時間を利用して、何を修正すべきか考えるように努力した。なぜなら、もっと若いときはセットを落とした後にトイレでは泣いてばかりだったから。だけど今回は修正点を考えて、問題を解決できた」

 一方、サバレンカが四大大会(グランドスラム)で準決勝止まりとなるのは、これが3度目となった。

 最終セットは1ブレークアップとして、ゲームカウント4-2とリードしながらも敗れたサバレンカは「チームは私に、この数か月のことを誇りに思わなければと言い続けてくれている。でも、そうは思えない。3度の準決勝ではたくさんチャンスがあったのに、それを生かせなかったという思いがある」と述べた。(c)AFP/Rob Woollard