【9月8日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、96)の健康状態をめぐり、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)は8日、「医師団が陛下の健康を懸念している」とする異例の声明を出した。

 バッキンガム宮殿は「けさの健診を受け、医師団は陛下の健康を懸念しており、引き続き医療監視下にとどまるよう助言した」との声明を出した。

 女王の健康について王室から声明が出されるのは極めて異例。これに先立ち、議会でメモを受け取ったリズ・トラス(Liz Truss)首相らが議場から退席する場面もあった。トラス氏はその直後にツイッター(Twitter)に「国全体が深く懸念している」と投稿した。

 王位継承者のチャールズ皇太子(Prince Charles、73)とウィリアム王子(Prince William、40)は、女王が滞在するスコットランドに向かっている。

 エリザベス女王は7日、安静を求められたため、予定されていた政治顧問との会合を取りやめていた。

 6日には、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)氏からトラス氏への首相交代に伴い、スコットランド北東部のバルモラル城(Balmoral Estate)で両氏と面会していた。

 女王は昨年10月以降、移動に支障を来す状態が続くなど、健康不安に見舞われている。(c)AFP​​