【解説】欧州率いる女性指導者たち 英以外にも多数
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■ギリシャ
2020年1月、初の女性大統領に、気鋭の法律家、エカテリニ・サケラロプル(Katerina Sakellaropoulou)氏が選出された。大統領職は主に儀礼的な役割にとどまるが、同氏は2018年に女性で初めて行政訴訟の最高裁に当たる国家評議会議長に就任するなど、司法分野でも活躍していた。
■ハンガリー
2022年3月、前家族問題担当相で、オルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相と親しいノバク・カタリン(Katalin Novak)氏が、初の女性大統領に選出された。
■リトアニア
ロック音楽とアイスホッケーのファンを公言する元財務相のイングリダ・シモニテ(Ingrida Simonyte)首相(47)が、2020年12月から中道右派政権を率いている。
リトアニアには女性指導者を担ぐ伝統がある。2009~19年の10年間はダリア・グリバウスカイテ(Dalia Grybauskaite)大統領が国政を担当。「バルトの鉄の女(Baltic Iron Lady)」の異名をとった。
■スロバキア
リベラル派の弁護士で反汚職活動家のズザナ・チャプトバ(Zuzana Caputova)氏(48)が、2019年6月に初の女性大統領に就任した。政界未経験ながら、選挙では与党の候補者を圧倒した。
大統領の権限は首相より小さいが、法律の制定や上級裁判官の任命に拒否権を行使できる。
■スウェーデン
男女平等を掲げるスウェーデンだが、女性首相は2021年11月に就任した社会民主党のマグダレナ・アンデション(Magdalena Andersson)氏が初めて。
アンデション氏は経済学者で、財務相を7年間務めた後、首相に選出された。だが、就任した数時間後に予算案が議会で否決され、連立政権から緑の党が離脱したため辞任。4日後に再選されるという波乱のスタートとなった。
■その他欧州
EU非加盟の欧州諸国で現在、政権の座にある女性は以下の通り。
ジョージア:サロメ・ズラビシビリ(Salome Zurabishvili)大統領
アイスランド:カトリン・ヤコブスドッティル(Katrin Jakobsdottir)首相
コソボ:ビヨサ・オスマニサドリウ(Vjosa Osmani-Sad-Riu)大統領
モルドバ:マイア・サンドゥ(Maia Sandu)大統領とナタリア・ガブリリツァ(Natalia Gavrilita)首相
セルビア:アナ・ブルナビッチ(Ana Brnabic)首相。同性愛者であることを公表している。
スコットランド:ニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)自治政府首相
(c)AFP