【9月8日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は7日、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督の解任を発表した。新シーズン開幕からわずか7試合での電撃解任。後任はブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)のグラハム・ポッター(Graham Potter)監督が有力視されている。

 トゥヘル監督は昨年1月に就任。同年にチームを欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)制覇に導き、昨季は前オーナーであるロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏の政権が突如終了したことに伴う困難にも対処していたが、監督を追われる結果となった。

 チェルシーが「迅速に」後任の任命に動くとしている中で、すでにブライトンからチェルシーと交渉する許可を得ているポッター監督が、後を引き継ぐ可能性が高いとみられている。

 5月下旬に米投資家トッド・ボーリー(Todd Boehly)氏のコンソーシアムによる買収が成立したチェルシー。解任については、ディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)に0-1でまさかの敗戦を喫した6日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)初戦の前に合意していたとみられており、タイミングは適切だったと主張している。

 チェルシーはここまでリーグ第6節を終えて6位につけ、今季はトップ4フィニッシュが現実的な目標になりつつある。

 トゥヘル監督をめぐっては、選手との関係悪化が伝えられていたほか、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)獲得にゴーサインを出さなかったことでオーナー陣と衝突していたとされている。(c)AFP/John WEAVER