【9月8日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は7日、同国を孤立させることは「不可能だ」とし、同国産石油とガスの輸入価格に上限を設ける国に対しては供給を停止すると警告した。

 西側諸国による一連の制裁を受け、アジアや中東、アフリカとの関係強化を模索するプーチン氏は、極東ウラジオストク(Vladivostok)で開かれた東方経済フォーラム(Eastern Economic Forum)で演説し、「ロシアをどれだけ孤立させたい人がいようと、それは不可能だ」と言明。新型コロナウイルスの世界的大流行に代わって、「西側諸国の制裁熱」などが世界全体を脅かしていると述べた。

 また、ロシア産の石油やガスの輸入価格に上限を設定することは「全く愚かな決断だ」と断言し、同国の経済的利益に反する場合は「一切何も供給しない」と述べた。

 2日には先進7か国(G7)が、ウクライナに侵攻するロシアの軍事費の資金源を断ち切るために、同国産石油の輸入価格への上限設定を早急に進める方針で合意。同国にエネルギー源を大きく依存している欧州連合(EU)でも7日、欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長が、ロシア産石油とガスの輸入価格に上限を設けるよう加盟国に提案した。(c)AFP