インド人青年が語るイーロン・マスク氏とのツイッター交流
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■予測不可能な男
マスク氏と言えば、率直かつ不遜、さらにはしばしば不可解なツイートで、株価や暗号通貨の乱高下を引き起こし、当局の介入も招いた。
だがパソールさんは、マスク氏の言動には悪意があるという指摘を否定する。「彼がネットのいわゆる荒らしだとは思いません(中略)ただ予測不可能な人なんです」
工科大学を卒業してすぐにインド最大のIT企業タタ・コンサルタンシー・サービシズ(Tata Consultancy Services)に採用されたパソールさん自身、学生時代は「問題児」として有名だったとし、マスク氏のことはよく理解できると言う。
渡米後はテキサス大学ダラス校(University of Texas at Dallas)での学位取得にとどまらず、米国企業で経験を積みたいと考えている。その中には、マスク氏の企業も含まれる。「コネではなく、自分の実力でテスラに就職したいんです。マスク氏が面接してくれたら、いいですけれどね」
念願の対面を果たした後、パソールさんがツイートした2人の写真にマスク氏は「いいね!」を付けた。
■「地球で生き、火星で死ぬ」
憧れのマスク氏とよく似た黒いTシャツを着たパソールさんには、再利用型ロケットの複雑な仕組みを説明することも、宇宙開発をめぐる哲学を語ることもお手の物だ。
ツイッターではよくマスク氏のコメントをそのまま引用している。「地球に生き、火星で死ぬ。それが私たちに共通する哲学です」
家族の食卓でも、マスク氏のことはしょっちゅう話題に上るという。
メディアコンサルティングをしている父親のプラシャントさんは、「イーロンはもはや、家族ぐるみで付き合っている友人も同然ですよ」と冗談を飛ばし、好きなことに打ち込んでいるパソールさんを、夫婦で誇りに思っていると話した。
「息子がイーロン・マスク氏の後を追って火星に住みたがっても、私たちは気にしません」 (c)AFP/Nivrita GANGULY