【9月7日 AFP】英国のリズ・トラス(Liz Truss)外相の新首相就任に伴い、ツイッター(Twitter)の一般ユーザー、リズ・トラッセル(Liz Trussell)さんの元にツイートが殺到している。

 トラッセルさんはツイッターでユーザー名「@Liztruss」を10年以上前から使っており、これがトラス氏のアカウント(ユーザー名「@trussliz」)と間違われた。「もう一人のリズ・トラス」となったトラッセルさんは、この状況を楽しみ、皮肉やジョークを交えて返答している。

 スウェーデンのマグダレナ・アンデション(Magdalena Andersson)首相も間違ってトラッセルさんに向けてお祝いのメッセージを投稿。トラッセルさんは返信で、同国の名物料理に言及し、「近く訪問するのを楽しみにしています! ミートボールを用意しておいて」とジョークを飛ばした。

 野党・緑の党のキャロリン・ルーカス(Caroline Lucas)議員も二人のアカウントを混同。トラッセルさんのユーザー名を挙げて、トラス氏について「右翼のイデオロギー信奉者」と非難し、首相選出は「われわれ全員にとっての大惨事」になるとツイートした。

 同議員は後に、間違いに気付いて謝罪したが、その際には、トラッセルさんの方が首相として「より良い仕事をするだろう」とコメント。これに対しトラッセルさんは、カジノで有名な米ラスベガス(Las Vegas)に触れながら「やります! 皆にベガス(旅行)を」との“公約”宣言で応じた。

 トラッセルさんはこうしたユーモラスな対応により、多くのファンを獲得。地方議員のマット・デント(Matt Dent)氏は5日、「@trusslizの代わりに@Liztrussが明日首相になるよう請願しよう」と投稿した。(c)AFP