【9月6日 AFP】(更新)英国のリズ・トラス(Liz Truss)氏(47)は6日、スコットランド北東部のバルモラル城(Balmoral Estate)でエリザベス女王(Queen Elizabeth II、96)に面会し、女王の任命を受けて正式に新首相に就任した。

 女王は、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)氏の首相辞任を受け、外相を務めてきたトラス氏に対し、70年の在位の中で15番目となる首相への就任と組閣を要請し、トラス氏がこれを受諾。両者が握手する公式写真が公開された。

 女王は体調不良で首都ロンドンに戻ることができず、スコットランドのハイランド(Highlands)地方にあるバルモラル城にトラス氏を迎えた。新首相の任命が同城で行われたのは、女王の高祖母に当たるビクトリア女王(Queen Victoria)が在位していた1885年にさかのぼる。

 通常はロンドン中心部のバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)で、退任する首相と新首相が相次いで女王に面会する。

 女王がこれまで首都以外で新首相と面会したのは、父ジョージ6世(George VI)の死去に伴って即位した1952年、当時のウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)首相にヒースロー空港(Heathrow Airport)で面会して以来となった。

 トラス氏は5日、与党保守党の党首選挙の決選投票で勝利したと発表された。6日午後4時(日本時間7日午前0時)ごろ、ロンドンの首相官邸前で、就任後初の演説を行う予定。(c)AFP