【9月6日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は6日、欧州で起きているエネルギー危機は、ウクライナ侵攻を理由としたロシアに対する制裁が原因であるとの見方を示した。

 ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は5日、ロシア産天然ガスをドイツへ供給するパイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)」が停止したことについて、「わが国に科された制裁」が要因と主張しており、エルドアン氏はロシアに同調した形だ。

 エルドアン大統領は欧州のエネルギー危機について、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が意趣返しを行っていると示唆した上で、プーチン氏は「あらゆる手段や武器を使っている。残念ながら、ガスもその一つだ」と述べた。

 トルコが昨年購入した天然ガスのうち、半分近くがロシア産だった。エルドアン大統領は「欧州は今冬、深刻な危機に直面すると思う。われわれはそうした状況にはならない」とし、年内に自国でエネルギー危機は生じないとの見通しを示した。(c)AFP