「中秋節で帰省しないで」 コロナ禍再燃の中国、各地で呼びかけ
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【9月6日 東方新報】中国では間もなく伝統的祝日の中秋節(旧暦の8月15日、今年は9月10日)を迎え、9月10~12日が3連休となる。中秋節の満月が家族だんらんを象徴し、離れた家族が再会して月をめでながら食事を楽しむのが習わしだ。しかし、最近はコロナ禍が再燃しているため、各地で「中秋節の帰省を控えて」と呼びかけられている。
人口が1億人を超す中国中部の河南省(Henan)は、各地へ出稼ぎしている人が多い。省都・鄭州市(Zhengzhou)は「省外にいる同郷人へ」と呼びかけ、「地域を越えた移動や多くの人の接触は感染リスクを高める。しばらく帰省を延期し、現地で中秋節を過ごしてほしい」と要請した。
同市の鄭俊峰(Zheng Junfeng)党書記は「鄭州市からは年間60万人が出稼ぎに出て、全国に分散している。地元には鉄道駅や高速道路、国道が多くあり、各地から人が流入すると感染が拡大する」と警戒する。
河北省(Hebei)大名県(Daming)も「省外に住む同郷者への手紙」とする声明を発表。「感染リスクを減らすため帰省を控えてほしい。特に(感染が広がっている)チベット自治区(Tibet Autonomous Region)、海南省(Hainan)、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)に住む人は帰省しないよう求めます。あなたの故郷のため、あなたができる貢献をしてください」と呼びかけている。
河北省曲周県(Quzhou)では「家族や親族の集いは10人以下にすること。『今日の欠席』は『明日の再会』につながる」と説得している。
東北部の黒竜江省(Heilongjiang)七台河市(Qitaihe)新興区(Xinxingqu)では「地元政府や企業の幹部は率先して自宅で過ごし、省外に住む親戚や友人が現地で中秋節を過ごすよう説得すること」と求めている。
湖南省(Hunan)や西部の甘粛省(Gansu)などは「省外から帰省する人は事前に関連機関に連絡し、到着後すぐにPCR検査をすること」と要求。事前連絡と迅速検査は多くの地域でスタンダードになっているが、湖南省は「事前連絡を怠ったり、所在を隠し、防疫措置に協力しなかったりする者は法的責任を問われる」と厳しい態度を示している。
中国では、中秋節連休の後に国慶節(建国記念日)連休(10月1~7日)が控えており、例年なら最大の旅行シーズンを迎える。中秋節で人の移動にブレーキをかける「実績」をつくることは、国慶節の人流抑制にもつながるだけに、各地が懸命になっている。(c)東方新報/AFPBB News