【解説】暗号資産イーサリアム、システム移行で環境負荷削減へ
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■システム移行の賛否
現在PoWを採用しているイーサリアムの年間消費電力は約45テラワット時、ビットコインは95テラワット時と推定され、パキスタンの年間消費電力量に相当する。
専門家は、PoSへのアップグレードによって、消費電力が99%削減されるとみている。また、よりスピーディーかつ効率的に取引を行えるようになるとされる。
「エネルギー消費はゼロに近いだろう」とアンテ氏。ハードウエアが不要になり、ソフトウエアだけで取引できるようになるからだと話す。
しかし、新しいアプローチでさまざまな問題が一気に解消されるわけではない。
一部のユーザーは競合する別の暗号資産に乗り換え、これからも膨大な電力を消費しながらマイニングを続けるかもしれない。
プラサド氏も、流動性と管理に関する懸念を考えると、PoSは「完璧なシステムではない」とくぎを刺した。(c)AFP/Joseph SOTINEL