【9月5日 AFP】22F1第15戦オランダGP(Dutch Grand Prix 2022)は4日、決勝が行われ、年間首位に立つレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が冷静な走りでポールトゥウィンを飾った。

 決勝はさまざまなアクシデントが発生する予測のつかないレース展開となったが、フェルスタッペンはチームの落ち着いた判断を生かし、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)に4秒071差で勝利。会場を埋め尽くした10万5000人のオレンジ軍団も盛大に祝福し、母国の英雄の勝利を喜んだ。

 フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が3位。メルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は4位だったが、一時は優勝もあるかに見えただけに悔しい結果となった。終盤にセーフティーカーが導入された状況で、フェルスタッペンとラッセルがソフトタイヤに履き替える中、ハミルトンは消耗し冷えたタイヤで粘ったことが響いた。

 他選手の攻勢にさらされ、トップを守れなかったハミルトンが怒りを見せる中、興奮した大観衆の前でハミルトンを抜いたフェルスタッペンは、そのまま2年連続のオランダGP優勝を果たし、4連勝で今季10勝目を飾った。

 フェルスタッペンはこれで年間ポイントを310点に伸ばした。2位のルクレールとチームメートのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が201点のため、最短で10月2日のシンガポールGP(Singapore Grand Prix 2022)で2年連続の総合優勝が決まる。

 フェルスタッペンは「ホームレースでの勝利はいつだって格別だが、今年はいつも以上にうまくやらなくてはならなかった」とコメント。「簡単ではなかったが、僕らはプッシュして正しい判断をした」とし、「本当にうまくいった。信じられない週末で、オランダで勝利をつかめてとても幸せだ」と喜んだ。

 9番手からスタートしたアルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)はマシントラブルでリタイアした。(c)AFP