【9月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)は1日、女子シングルス2回戦が行われ、鄭欽文(Zheng Qinwen)と袁悦(Yuan Yue)がそれぞれ勝利。今大会では王曦雨(Wang Xiyu)と張帥(Zhang Shuai)も3回戦に駒を進めており、四大大会(グランドスラム)の女子シングルスでは初めて4人の中国人選手が32強入りを果たすことになった。

 19歳の鄭は、アナスタシア・ポタポワ(Anastasia Potapova)を7-6(7-4)、7-6(7-3)で下し、予選勝者の袁もイリーナ・カメリア・ベグ(Irina-Camelia Begu、ルーマニア)に6-3、7-6(8-6)で勝利した。

 前日には、王が大会第3シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)を3-6、7-5、7-5で破る番狂わせを起こしていた。

 中国女子は、李娜(Li Na)氏が2011年の全仏オープン(French Open 2011)と2014年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2014)を制してアジア人初のグランドスラム王者になるなど、この10年で結果を積み上げてきていたが、一つのグランドスラム大会でこれほど多くの選手が3回戦に進むことは一度もなかった。

 中国テニス界屈指の有望株として台頭している世界39位の鄭は、今大会ではお互いの活躍が力になっていると話し、「とても前向きな結果。中国のテニスが上がって来始めているということ」と喜んだ。

 今大会では男子シングルス1回戦でも、22歳のウー・イービン(Wu Yibing)が第31シードのニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)を6-3、6-4、6-0で撃破し、中国人男子ではグランドスラムで63年ぶりとなる白星を挙げている。(c)AFP