【9月2日 AFP】ロシアは1日、同国の極東地域で、中国などの友好国が参加する大規模な軍事演習「ボストーク(Vostok)2022」を開始した。ロシアは現在、ウクライナ侵攻をめぐって西側諸国との間で緊張が高まっている。

 演習は極東の複数の演習場や東部沖の海上で7日まで行われる。ロシア国防省によると、初日の午前には日本海(Sea of Japan)で戦闘機と対空部隊の演習や、機雷除去の模擬訓練を実施した。

 一連の演習には5万人以上の兵士が参加し、戦闘機140機や艦船60隻を含む軍事機材5000点以上が使用される予定。参加国にはシリアやインド、主要な友好国である中国といった近隣諸国が含まれる。同様の演習は2018年にも実施された。

 中国は先月、演習への参加を表明した上で、今回の合同演習は「現在の国際情勢とは無関係」だと説明していた。米国務省は、ロシアと中国の関係強化は国際的な安全保障を損なうと警告しつつも、米政府は今回の軍事演習について何ら特別な意味を読み取っていないとしている。(c)AFP