【9月2日 AFP】1日の外国為替市場で、円相場が一時、対ドルで1998年以来24年ぶりの安値となる1ドル=140円台に下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めを進める一方、日本は金融緩和政策を維持していることが要因。

 この日は円以外の通貨に対してもドル高が進行。円は3月の1ドル=115円前後から下落を続けており、識者は政府介入の可能性を指摘している。

 ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけとした物価高騰に対応するため、FRBを含む各国の中央銀行が利上げを行っているが、日本銀行(BOJ)は異なる路線を取っている。松野博一(Hirokazu Matsuno)官房長官は同日の会見で、外為市場の安定は重要だとする一方で、財務省による日銀に対する円買い指示などの特別措置の計画については言及しなかった。(c)AFP