【9月1日 AFP】赤十字国際委員会(ICRC)は1日、ロシア軍に占領されているウクライナ南部のザポリージャ(Zaporizhzhia)原子力発電所周辺における全ての軍事行動を停止するよう要求し、一発の攻撃が「壊滅的な」結果を招きかねないと警告した。

 首都キーウを訪問したICRCのロバート・マルディーニ(Robert Mardini)事務局長は報道陣に対し、「火遊びをやめ、原発や同様の施設を軍事作戦から守るため、具体的な措置を講じる時だ」と訴えた。

 マルディーニ氏は、「微々たる誤算であっても、われわれが今後何十年も後悔することになる大惨事を引き起こす可能性がある」「放射性物質が漏出すれば、人道支援の提供は不可能とは言わずとも困難になる」と警鐘を鳴らした。

 欧州最大級のザポリージャ原発周辺では砲撃が繰り返されており、ウクライナ、ロシア双方が相手側による攻撃だと互いを非難している。現在、国際原子力機関 (IAEA)の調査団が同原発に向かっている。(c)AFP