【9月1日 AFP】台湾軍は1日、中国本土から数キロの距離にある金門群島(Kinmen Islands)で「正体不明の民生用ドローン」が制限区域内に進入したため撃墜したと発表した。両岸の緊張がここ数十年で最も高まる中、台湾軍によるドローン撃墜は初めて。

 台湾国防部(国防省)によると、中国本土と台湾が実効支配する金門島の間にある小島「獅嶼(Shiyu Islet)」上空の「制限区域」に民間の小型ドローンが進入。「駐留部隊が手続きに従って警告を行ったが、効果はなかった。ドローンは防御射撃で撃墜された」という。

 金門群島では、先月のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院議長の訪台後にドローンの飛来が増加。ここ2週間、台湾軍の駐留基地上空をドローンが飛行する事例が相次いでいる。

 国防部と蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は先月30日、警告を無視するドローンに対しては実弾使用も辞さないと表明していた。(c)AFP