■ただの「サボり」なのか

 クワイエット・クイッティングを唱える多くの人々は、バリバリ働く気は十分あるが、必要以上の時間は働かないと主張している。「働くのは給料がもらえる分だけ」をモットーとしている。

 一方の否定派からは、「クワイエット・クイッティングという言葉は目新しいが、要は単に仕事をサボりたいだけなのではないか」、「燃え尽き症候群寸前の人はすぐに仕事をやめた方がいいのでは」、「どの職場にも時計ばかり見てやる気のない従業員や責任逃れをする従業員がいる」といったさまざまな意見や批判が上がっている。

 中でも手厳しいのは、米ニュースサイト「ハフィントン・ポスト(Huffington Post)」の創業者、アリアナ・ハフィントン(Arianna Huffington)氏だ。クワイエット・クイッティングは「人生をやめる第一歩だ」とまでこき下ろした。

 だが、経済学者で元労働長官のロバート・ライシュ(Robert Reich)氏は説得力のある一言で反論している。「働く人々は『静かに仕事をやめている』わけではない。労働力を搾取されるのを拒否しているのだ」 (c)AFP/Brian KNOWLTON