【9月1日 AFP】ロシア軍に占拠されているザポリージャ(Zaporizhzhia)原子力発電所のあるウクライナ南東部エネルホダル(Energodar)のドミトロ・オルロフ(Dmytro Orlov)市長は1日、国際原子力機関(IAEA)の調査団訪問を控えた同市をロシア軍が砲撃したと非難した。

 オルロフ氏は、ロシア軍が未明から「エネルホダルを迫撃砲で攻撃した。自動火器やロケット弾も使われた」とメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に投稿し、被害を受けた建物や立ち上る煙の写真を公開。「ロシア軍に対し、挑発行為をやめ、核施設へのIAEAの立ち入りを認めるよう要求する」と述べた。

 原発から車で2時間の距離にあるザポリージャ市入りしている、IAEA調査団を率いるラファエル・グロッシ(Rafael Grossi)事務局長は、エネルホダルへ向け出発するに当たり、「現状は認識している。けさも数分前に軍事行動があった。しかし、われわれは止まらない」「これは進めなければならないことだ。達成するべき非常に重要な使命だ」と記者団に語り、1日に立ち入り調査を行う予定に変更はないと強調した。(c)AFP