【9月3日 CGTN Japanese】中国北西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ではトウガラシが収穫期を迎えています。同自治区の南東部に位置するバヤンゴル自治州バグラシュ県のトウガラシ農家は、快晴な天気を利用してトウガラシを干す作業に励んでいます。

 ゴビ砂漠に干された真っ赤なトウガラシは赤いパズルのようで、周囲の黄色や緑色の田畑と共に、広大な大地の上に秋の豊作の盛況を描いています。バヤンゴル自治州の一部地域では、日照時間が長く、昼夜の温度差が大きく、秋は乾燥し降雨量が少ないため、トウガラシの栽培と乾燥にとても適しています。この地で栽培されているトウガラシは大きく肉厚で、ゴビ砂漠で干されたあと、赤い乾燥トウガラシになり、食材として使われるだけでなく、食用色素を抽出してケーキやアイスクリーム、口紅などの製造にも使われ、とてもよく売れています。現地の今年のトウガラシの栽培面積は47万ムー(約3万1000ヘクタール)で、生産量は140万トン以上に達する見込みです。

 アクス地区オンスー県ではここ一両日、6000ムー(約400ヘクタール)のサジー(グミ科の植物)が成熟し、収穫期に入りました。サジーの枝には黄金色に輝く果実がたくさん実り、ゴビ砂漠は豊作の果樹園に変わりました。同県黄羊灘ゴビでのサジー栽培は2018年に始まったものだそうです。同県の気候は、タクラマカン砂漠の西に位置するため乾燥していて少雨。砂丘を囲い風を防いで生態環境を改善するため、サジーを防風林の主な植樹種とし、3年余りの努力の末、サジー林の面積は2万ムー(約1333ヘクタール)に達しました。6000ムー以上のサジー林は今年、果実がたくさん実る時期に入り、近所の農家200人余りが果実を摘み取りました。同県の防風サジー林は現在、砂嵐を軽減しただけでなく、農民と牧畜民の所得増にもつながる「ゴールド果実」にもなっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News