【9月4日 CGTN Japanese】中国中部・河南省(Henan)汝州市(Ruzhou)の雲禅湖でこのほど、体長70~80センチ、長く突き出た口を持つ「怪魚」が見つかり、その捕獲作業がネット上で生中継されて大きな話題を呼びました。同市都市公園管理部門の発表によりますと、27日午前0時ごろ、2匹の怪魚が捕獲され、外来生物のアリゲーターガーであることが判明しました。

 アリゲーターガーはガー目ガー科の淡水魚で、原産地は北米です。酸素不足の環境で空気を浮き袋に吸い込んで呼吸し、陸上でも短時間生存することができます。野外環境で体長は最大3メートル前後に成長し、捕食能力が高く、生存環境に天敵がいなければ、その他の魚類に深刻な危害を及ぼすとみられています。

 一方、上海市では25日、税関が「レゴブロック」と通関申告された玩具のボックスから300匹の生きたアリを見つけ、欧州原産のバルバルスクロナガアリと確認しました。これも危険な外来生物で、植物の種を主食にする変わった食性を持ちます。

 近年、中国では外来生物の侵入事件が頻発し、中国は世界で外来生物の被害が最も深刻な国の一つになっています。「2020年中国生態環境状況公報」によりますと、中国では660種以上の外来生物が発見され、うち71種は自然生態系に危害、または潜在的な脅威をもたらしていることから、「中国の外来侵入種リスト」に登録されました。219種は国家自然保護区に侵入したということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News