【8月29日 AFP】サッカーフランス代表のポール・ポグバ(Paul Pogba)が、実兄も含めたギャング集団から千数百万ユーロを要求される脅迫被害に遭っていると訴えたことを受け、フランスの警察が捜査を開始した。この件に近い筋が28日、AFPに明かした。

 この件をめぐっては、ポグバの兄で、自身もプロサッカー選手であるマティアス(Mathias Pogba)が先日、フランス語、イタリア語、英語、スペイン語の4か国語で奇妙な動画をインターネットに投稿し、ポグバと代理人のラファエラ・ピメンタ(Rafaela Pimenta)氏について「とんでもないことを暴露する」と約束。「どれも爆弾情報になるだろう」と述べているが、「暴露」の具体的な内容は一切明かしていない。

 AFPが接触したポグバの家族に近い2人の情報筋によれば、グループはポグバにとって恥ずべき内容だという動画を拡散されたくなければ、多額の金銭を渡せと要求してきているという。

 公共ラジオ局フランス・アンフォ(France Info)の報道では、ポグバは捜査関係者に対し、「子どもの頃の友人たちや、アサルトライフルで武装し、フードをかぶった男2人」に脅迫されたことを伝えた。一団からは1300万ユーロ(約18億円)を要求されているという。この件に近い筋も、フランス・アンフォの報道は事実だとAFPに話した。

 事件をめぐっては、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の名前も登場している。

 フランス代表として、2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)を制した29歳のポグバは、6年間過ごしたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を契約満了で今夏退団。移籍金なしでイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に復帰した。現在は膝を痛めて戦列を離れており、来月の復帰が見込まれている。(c)AFP