【8月29日 AFP】ベネズエラとコロンビアは28日、コロンビアで左派政権が発足したのを受け、3年ぶりに国交を完全回復した。

 コロンビア初の左派大統領となったグスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)氏と、社会主義を掲げるベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は11日、2019年に断絶した国交を回復させる意向を表明していた。

 ベネズエラの左派政権と、コロンビアのアルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)政権以降の歴代保守政権の間の緊張関係を背景に、両国は断交。コロンビアのイバン・ドゥケ(Ivan Duque)前大統領は、マドゥロ氏を大統領として認めていなかった。

 両国間では大使館と領事館が閉鎖され、航空便も運航が停止。2000キロに及ぶ国境も19年から閉鎖されていた。ただ、21年10月には歩行者に限定して開放された。

 両国は国交回復により、大使を相互に派遣するほか、国境も全面開放する。(c)AFP