【8月28日 AFP】22F1第14戦ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2022)は27日、予選が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が最速タイムを記録したものの、ポールポジションはフェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が獲得した。

 年間トップを独走するフェルスタッペンは、「オレンジ軍団」を形成したファンに向けてしびれるような走りを披露し、見どころの多いスパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)のロングコースで1分43秒665の最速タイムをマーク。グリッド降格ペナルティーでポールポジションが取れないことは事前に分かっており、決勝では15番手スタートだが、圧巻の速さを示した。

 今回は、7人がパワーユニット(PU)のパーツかギアボックスの交換によるペナルティーを受け、予選でどれだけ頑張っても前方のグリッドは獲得できない異例の予選となった。7人のうちフェルスタッペンとフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、アルピーヌ(Alpine)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が10番手までに入ったが、決勝では順に15〜18番手での出走となる。

 これにより、フェラーリのサインツが1分44秒297とフェルスタッペンに届かなかったがポールポジションを獲得し、レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が2番手に入った。

 フェルスタッペンは「素晴らしいセッションだった」と話し、「だけどこれは週末を通じて取り組んでいることだ。マシンの調子はいいし、すべてがはまった」とコメント。「もちろん、後方からのスタートになるのが分かっていたから、使うタイヤには注意が必要だったが、ここから前に上がっていく必要がある。特にこれだけのマシンがあるのだから、表彰台に上がれなかったらもったいない」と意気込んだ。

 決勝グリッドが予選の結果と大きく変わる中で、総合優勝7回を誇るメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は4番手スタートとなり、アルピーヌのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とともに2列目から優勝のチャンスがめぐってきた可能性がある。

 しかしハミルトンは、他チームと比較したときの速さと走りに満足できず、「僕らはとても前向きな気持ちでここへ来たが、マックスとレッドブルと1.8秒差というのは、すごくがっかりだ。このマシンには引き続き苦労しているし、現時点では、来年に向けて設計を向上させることに集中しないといけない」と話した。(c)AFP