【8月26日 AFP】中国バレーボール協会(CVA)は26日、現在フィリピンで開催されている女子アジアカップ(2022 AVC Cup for Women)で、試合中にはマスクを外すよう選手に伝えていなかったことを謝罪した。

 中国は25日に行われたイラン戦にマスクをしたまま臨み、3-1の逆転勝利で8強入りを決めた。AFPの記者によると、一部の選手は第1セット終了間際にマスクを外し始め、第2、第3セットには全員がマスクなしでプレーしていたという。

 中国のソーシャルメディアでは、選手の健康を心配してマスク着用を「クレイジー」だと批判する声が上がっていた。

 微博(ウェイボー、Weibo)に投稿された「ミーム(インターネット上で共有される笑いを誘う画像)かと思った。本当にマスクをしたままプレーするなんて思ってもいなかった!」とのコメントには、5000件以上の「いいね」が付いた。

 CVAは協会の微博ページで、「社会に広範囲な懸念を生じさせた」として謝罪。大会の参加チームに新型コロナウイルスにかかっている選手がいたことを知り、選手たちに対してスタジアム入場の際にはマスクを着けるよう指示していたと説明した。

「大会組織委員会が試合中のマスク着用に関して明確な規則を定めていなかったので、選手たちは自分自身を守るために試合開始後もマスクを着けていた」

「現場でのわれわれの経験不足により、選手たちに適時マスクを外すよう伝えることをしなかった」

 世界の主要経済国で唯一「ゼロコロナ」維持する中国では、ロックダウン(都市封鎖)や移動制限に加え、集団検査やマスク着用が現在も当たり前となっている。(c)AFP