【8月26日 AFP】中国南西部・重慶(Chongqing)では、記録的な猛暑が続いている。地上の焼けつくような暑さから逃れるため、エアコンが利いて涼しい地下鉄駅に、中高年が集まっている。

 中国では、複数の省が熱波に見舞われており、節電のため工場が閉鎖され、街灯が停止されている。人口3000万人の重慶では、長江(揚子江、Yangtze River)の支流、嘉陵江(Jialing River)が干上がるほどの暑さとなっている。

 市内では、暑さから避難してきた人が、地下鉄駅の構内でたばこを吸ったり、トランプをしたり、昼寝をしたりしている。ずらりと並べられたマッサージチェアや敷物の上でうとうとする人もいる。

 休憩中の清掃員や肉体労働者、近所に住んでいる人や職がなくて暇な人たちだ。

 市内では最近、新型コロナウイルスが流行しており、約1000万人が強制的に検査されたが、マスクを着用している人はほとんどいない。

 駅近くのスーパーの店長はAFPに対し、自宅にエアコンがあるが退屈なので、地下に集まって友人と話をして時間をつぶしたい人が多いと語った。

 くつろぐ人の間を、いつも通り仕事に向かう利用者が困惑気味に通り過ぎて行った。(c)AFP/Noel CELIS