【8月26日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)が、太陽系外惑星の大気中に二酸化炭素(CO2)が存在する証拠を初めて検出した。

 25日のNASA発表によると、CO2の存在が明らかになったのは、地球から約700光年の距離にある系外惑星「WASP-39」。

 高温の巨大ガス惑星であるWASP-39には、現在知られている形態の生命は生存できないと考えられている。だが今回のCO2検出により、生命の生存により適した岩石天体にも同様の観測を実施できる可能性と期待が高まった。

 WASP-39の大気ではこれまで、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)とスピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)による観測で、水蒸気、ナトリウム、カリウムがすでに検出されていた。そして今回、ウェッブ宇宙望遠鏡に搭載された近赤外線分光器「NIRSpec」によりCO2が新たに確認された。

 NASAのプレスリリースで米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の研究者は、系外惑星科学における特別な節目となったとコメントしている。(c)AFP