【8月25日 AFP】米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)報道官は24日、ロシアは週内にも、ウクライナの占領地域で、ロシアへの編入の是非を問う「偽の」住民投票の実施を発表する可能性があると明らかにした。

 カービー氏は米国が入手した情報に基づき、ロシア指導部はウクライナ南部ヘルソン(Kherson)州、東部のドネツク(Donetsk)州とルガンスク(Lugansk)州、南東部のザポリージャ(Zaporizhzhia)州のほか、北東部にある第2の都市ハルキウ(Kharkiv)で「偽の住民投票に向け準備を始めるよう当局に指示した」と語った。

 カービー氏は「今週末までに最初の住民投票計画が発表される可能性がある」とし、「ロシアはウクライナで明らかに苦戦しているため、不正な政治的手段で巻き返しを図ろうとしている」と指摘。

 住民投票が計画されている地域でロシア編入を支持している住民は少数にとどまるとし、「ロシア側は投票結果を操作し、住民はロシア編入を望んでいるという偽りの主張を行うとみている」と説明。「リアルタイムでそうした偽情報に対抗することが重要となる」と強調した。(c)AFP