【8月25日 AFP】女子テニスの元世界ランキング1位で、四大大会(グランドスラム)通算2勝のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)が、戦争で荒廃したウクライナへの支援金を集める全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)開幕前のエキシビションから除外されたと、大会関係者が24日に明かした。

 ベラルーシ出身のアザレンカは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)、イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)、ココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)、ジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏らと共に、ウクライナの独立記念日に合わせて計画されたこのイベントに出場する予定だった。

 しかし、複数のウクライナ人選手がアザレンカの出場に反対したという。

 ベラルーシは友好的な同盟国であるロシアに対し、ウクライナを攻撃するための領土使用を認めている。

 マルタ・コスチューク(Marta Kostyuk、ウクライナ)は先日、アザレンカの出場に抗議するためイベント出場を辞退したと述べていた。

 ウクライナへの侵攻を理由に、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)への出場を禁止されたロシアとベラルーシの選手は、29日に開幕する全米オープンではプレーが認められているが、それぞれの国旗の下では参加できない。(c)AFP