【8月8日 AFP】女子テニスの元世界ランキング1位で、四大大会(グランドスラム)2勝を挙げているビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が7日、カナダの入国ビザ(査証)が取得できなかったため、8日からトロントで開催されるナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2022)を棄権すると発表した。

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 33歳のアザレンカはツイッター(Twitter)で「ビザが下りなかったので、棄権せざるを得ない。本当に残念。特に気に入っている大会を欠場するのはとても悲しい。素晴らしいファンがいて、長年の友人も多いカナダでプレーするのは大好きなのに」とコメントした。

 ロシアのウクライナ侵攻の影響で、アザレンカはウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)も他のベラルーシとロシアの選手と同様に出場できなかった。他の大会には出場できるが、中立の立場での参加となる。

 ナショナルバンク・オープンを主催するカナダテニス協会(Tennis Canada)はAFPに対し、今回のビザについては発給処理の問題で、アザレンカの国籍とは関係がないと話した。

 アザレンカは、15日から始まるウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2022)でプレーに戻れることを期待していると話している。この大会は、29日に開幕する全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)に向けた最後の大きな前哨戦になる。(c)AFP