【8月24日 CGTN Japanese】中国海洋石油集団(CNOOC)は23日、中国で初めて自主開発されたスキッドマウント型の天然ガスによる水素製造装置が広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)の明城総合エネルギーステーションで稼働したと発表しました。この装置は、組み立てや移動が簡単な上、燃料電池自動車に使われる高純度水素を即時に生産でき、国内の業界における空白を埋めるものです。

 CNOOCのチーフエンジニア、張超氏によりますと、この装置は、天然ガスから水蒸気改質法により水素を製造するプロセスを採用しています。満負荷条件下で、4.8立方メートルの天然ガスから約11立方メートルの水素を製造することができます。水素の純度は世界最高水準の99.999%に達しています。都市の天然ガスパイプラインから直接ガスを取り、水素のコストを20~30%減らすことができます。

 明城総合エネルギーステーションの設計上の水素製造規模は1.5トン/日。水素充填(じゅうてん)、ガス充填、充電などの機能を備え、公共バス延べ125台分または物流トラック延べ250台分の水素充填が可能です。プロジェクトは2期に分けて建設され、現在は試験運用の1期目で、水素製造能力は500キログラム/日です。

 CNOOCは、現在の250立方メートル/時の設備をベースとして、500立方メートル/時の設備の研究開発に着手しており、2023年上半期中の完成と稼働を目指しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News