【8月24日 AFP】米南西部テキサス州のダイナソーバレー州立公園(Dinosaur Valley State Park)で、干ばつによって川が干上がり、約1億1300万年前に生息していた恐竜の足跡が出現した。当局者が23日、明らかにした。

 フェイスブック(Facebook)に投稿された写真では、干上がった川底に3本指の足跡が続いているのが確認できる。添えられたキャプションには「世界最長の恐竜の足跡の一つ」と記されている。

 テキサス州公園野生生物局のステファニー・サリナス・ガルシア氏は「今夏の過度の干ばつでほとんどの場所の川が完全に干上がったことで、当公園内でより多くの足跡が発見された」「通常の川の状態では、こうした新しい足跡は水中にあり、堆積物に埋もれているため、ここまではっきりとは見えない」と述べた。

 最近発見された足跡のほとんどは、成体で体高4.5メートル、体重7トン近くになるアクロカントサウルスのもの。園内では、成体で体高約18メートル、体重44トンになるサウロポセイドンの足跡も見つかった。

 同公園はダラス(Dallas)の南西の内陸部にあるが、公式ウェブサイトによると、古代には海に面しており、恐竜が泥に足跡を残していたとされる。

 ガルシア氏は「足跡は間もなく雨と川の水で覆われることになるが、ダイナソーバレー州立公園は、こうした約1億1300万年前の足跡を現役世代だけでなく、将来世代のためにも保全し続けていく」と述べた。(c)AFP