【8月23日 CGTN Japanese】中国の長江流域の大部分では7月に入ってから、高温で降雨が少ない日が続いています。降雨量は平年の同時期より45%ほど少ない状態です。この流域内の主な川と湖は水量が目に見えて少なく、水位は著しく低下して、この時期には珍しい干ばつの状態です。  

 国家衛星気象センターの気象衛星である「風雲」の観測によりますと、江西省(Jiangxi)にある鄱陽湖の湖面面積は7月になってから減少傾向を示し、8月21日には湖面が約1010平方キロにまで縮小しました。過去10年の同時期の平均値と比べて湖面面積は約67%減で、10年間における最小値になりました。7月10日との比較では約69%減です。直近の2日間に撮影された画像では、鄱陽湖の大部分の湖床が露出し、干上がった湖底に亀裂が走っていることがはっきりと見えます。  

 湖南省(Hunan)省内にある洞庭湖の湖面面積も7月以降は減少傾向にあります。「風雲」の観測によりますと、8月21日時点の湖面積は過去10年の同時期の平均値と比べ、約62%減の約546平方キロで、10年年間の最小値となりました。7月1日と比較して約67%減の状態です。  

 夏に高温に見舞われることから「中国四大ストーブ」の一つと呼ばれる江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)の気象局は22日、干ばつを緩和するため、「中華人民共和国気象法」と「人工天気影響管理条例」の関連規則に依拠して23日と24日に人工降雨作業を実施すると発表しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News