【8月23日 AFP】インド・デリー(Delhi)の警察は22日、英国の伝説的義賊「ロビン・フッド(Robin Hood)」のように富裕層から金品を奪い、「一部」を困窮者に分け与えていた窃盗団のリーダー、ワシーム・アクラム容疑者(27)を逮捕したと発表した。

「のっぽ」のあだ名で呼ばれるアクラム容疑者は「愉快な仲間たち(Merry Men)」25人を率いていた。窃盗団は、デリーにある高級住宅街の「大邸宅」を襲って現金や宝飾品類を奪い、すべてではなく一部を貧しい人に分け与えていたとされる。

 デリー警察によると、容疑者はこうした義賊的性質によりデリーで多くの支持者を獲得。こうした支持者が警察の動きを逐一容疑者に伝え、逃走を可能としていた。容疑者は複数の州にある潜伏先を頻繁に変えていたという。

 容疑者は「常習犯」で、強盗や殺人未遂、レイプなど160件に関わったとされる。

 特別捜査班が結成され、4か月の捜査の末、19日にアナンドビハール(Anand Vihar)駅付近にわなを張って容疑者を逮捕した。逮捕時、実弾3発が装填(そうてん)された単発式拳銃1丁を容疑者から押収した。(c)AFP