【8月23日 AFP】ドイツとポーランドを流れるオーデル(Oder)川で魚が大量死し、環境汚染が懸念されていた問題で、両国は22日、川から有毒な藻類が検出されたと発表した。

 オーデル川では先月以降、100トン以上の死んだ魚が回収された。ドイツ政府は、ポーランド側がこの問題について事前に通知せず、迅速な対応を怠ったと非難していた。

 ポーランド環境省のヤツェク・オズドバ(Jacek Ozdoba)次官はツイッター(Twitter)に、「これまでの検査で有毒藻類(ハプト藻)の存在が確認された」と投稿した。

 一方、ドイツ環境省のアンドレアス・キュブラー(Andreas Kuebler)報道官は記者会見で、独ライプニッツ研究所(Leibniz Institute)とオーストリア・ウィーン大学(University of Vienna)による検査結果として、「有毒な汽水藻が大量発生したことで、魚が死んだ可能性がある」とした上で、この種の藻類が自然条件下でこれほど大量に発生することはないと指摘。工業排水によって水中の塩分濃度が上昇したことが要因となった可能性が高いとの見解を示した。(c)AFP