【9月2日 AFP】オランダ北部の浜辺に先週からネズミイルカの死骸が大量に打ち上げられており、専門家が調査している。

 動物保護団体によると、本土近くの北海(North Sea)に浮かぶ景色のよいワッデン諸島(Wadden Islands)で、これまでに約100頭の死骸が発見された。

 オランダのイルカ保護団体「SOSドルフィン(SOS Dolphin)」のアンヌマリー・ファンデンベルフ(Annemarie van den Berg)代表は、「8月26日以降、大量のネズミイルカの死骸が打ち上げられているのを確認した」と話した。

 オランダの浜辺にイルカが打ち上げられるのは珍しいことではないが、「数がいつもよりはるかに多いため、懸念している」とファンデンベルフ氏は述べた。

 同氏によると死骸の腐敗状態がすべて同じため、「全頭が同じ海域で死んだに違いないと考えている」という。

 これまでに20頭余りの死骸がユトレヒト大学(Utrecht University)の獣医学部に送られた。

 地元メディアは、洋上風力発電施設や、先週からワッデン諸島周辺海域で始まった海軍演習などがイルカの死因に関係あるのではないかとの臆測を報じている。(c)AFP