【8月22日 AFP】サッカーオーストラリア代表は22日、W杯カタール大会(2022 World Cup)に向けた来月の国際親善試合で、かつて同国を率いた名将フース・ヒディンク(Guus Hiddink)氏を臨時コーチとして迎えると発表した。

 32年ぶりのW杯出場となった2006年ドイツ大会でオーストラリアをベスト16に導いた75歳のヒディンク氏は、カタール大会前最後のホームゲームとなるニュージーランド戦でグラハム・アーノルド(Graham Arnold)監督を支えることになる。この一戦は豪ブリスベン(Brisbane)で9月22日に行われる。

 隠居生活からの復帰となるヒディンク氏は「自らのキャリアについて話すことが時折あるが、サッカルーズ(Socceroos、豪代表の愛称)での経験についていつも強調しているから、そこ(オーストラリア)に行くことができとてもうれしい」とコメントした。

「キャリアの中で多くの活力を与えてくれた一つの章。親切でとても寛容な人たちに出会え、それがとても気に入った」

 アーノルド監督の右腕として働くレネ・ミューレンスティーン(Rene Meulensteen)氏が、カタール大会のグループDで対戦するフランスとデンマークの視察で渡欧するため、ヒディンク氏が臨時コーチを務めることになる。

 2006年のW杯でヒディンク氏のアシスタントコーチを務めたアーノルド監督は、恩師の存在がチームを刺激し、モチベーションにもなると信じている。

 アーノルド監督は「フースは言葉を巧みに操る。だから、彼が現役世代のオーストラリアの選手に与える影響を目の当たりにするのが待ちきれない」と語った。(c)AFP