【8月12日 AFP】サッカー元日本代表監督で、現モロッコ代表のヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)監督が、W杯カタール大会(2022 World Cup)を3か月後に控える中で退任した。王立モロッコサッカー連盟(FRMF)が11日、明らかにした。

 連盟は「W杯へ向けた準備に関する意見の相違から、われわれは友好的に分かれることで合意に達した」と発表した。

 背景には、チームのスター選手であるチェルシー(Chelsea)のハキム・ツィエク(Hakim Ziyech)とバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のノゼア・マズラウィ(Noussair Mazraoui)に対するハリルホジッチ監督の扱いがあったとみられる。

 ハリルホジッチ氏は規律面を理由にツィエクとマズラウィをメンバーから外し、両選手抜きでチームをW杯に導いていたが、連盟は二人の復帰を望んでいたと思われる。

 ツィエクとマズラウィは、チームがベスト8入りした今年初めのアフリカネーションズカップ(2021 The Africa Cup of Nations)と、3月に行われたW杯アフリカ最終予選のコンゴ戦でも除外されていた。

 11月20日に開幕するW杯で、モロッコはクロアチアとベルギー、カナダと戦うグループFに入っている。(c)AFP