【8月21日 AFP】国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は20日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で導入されているスプリントレースを、2023年からロードレース世界選手権のMotoGPクラスで決勝の前日に実施すると発表した。これを受けてモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)の王者ファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)は、「愚か」だと批判した。

 今季F1ではスプリントが3回だけ実施されるが、MotoGPは2023年の全レースで決勝前日にスプリントレースを行うという。

 スプリントレースの距離とポイントは決勝の半分で、F1と異なりその結果は決勝のグリッドには影響しない。また、現行では決勝で勝てば25ポイント付与されるが、スプリントレースと決勝の両方で勝てば37ポイントを獲得できる。決勝とスプリントレースのグリッドは、予選の結果で決まる。

 しかしこのアイデアは、クアルタラロを筆頭にピットから広く賛同を得られていない。「まったくもって愚かだ」と批判したクアルタラロは、ライダーの消耗が激しくなる問題を提起した。

「フォーミュラワンのようにたまにスプリントを実施するのであれば面白いが、(決勝前日の)土曜日ごとは駄目だ。ライダーを追い込むサーキットもあるのだから」 (c)AFP