【8月5日 AFP】ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦するヤマハ(Yamaha)のサテライトチーム、RNF MotoGPチーム(RNF MotoGP Team)に所属するアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)が4日、来月の第14戦サンマリノGPを最後に引退すると表明した。

 MotoGPで3度の年間2位を誇るも、今季は11戦を終えてわずか計10ポイントの総合22位に沈んでいたドビツィオーゾ。一度ヤマハを離れた2012年以降「MotoGPは大きく変化し」、「状況は一変した」とチームの発表文でコメント。

「バイクに一度もいい感触が持てなかった。チームやヤマハ全体から貴重で継続的な支援を得ていたにもかかわらず、ポテンシャルを最大限に生かすことができなかった。結果はネガティブなものだった」と述べた。

 現在36歳のドビツィオーゾは昨季途中、フランコ・モルビデリ(Franco Morbidelli、イタリア)がヤマハのファクトリーチームであるペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)に昇格したことに伴い、RNF MotoGPチームに招へいされていた。

 サンマリノGP後の残り6戦は、チームのテストドライバーを務めているカル・クラッチロー(Cal Crutchlow、英国)がドビツィオーゾのシートを引き継ぐ。

 2008年にMotoGPクラスデビューを果たしたドビツィオーゾは、同カテゴリーで通算15勝を挙げるなど全カテゴリー通算24勝を記録し、125ccクラスでは2004年に世界王者となった。

 2008年から2011年までホンダ(Honda)、2012年にヤマハに在籍した後は、2020年までドゥカティ(Ducati Team)に所属。2017年から2019年まで3年連続で総合2位となり、いずれもレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)の後塵(こうじん)を拝した。(c)AFP